サンプル作製

本社では、研究スタッフが電界紡糸(エレクトロスピニング)法により、さまざまな溶液材料を使用してナノファイバーの紡糸実験をおこなっています。
紡糸装置を数台設置し、光学顕微鏡や電子顕微鏡(SEM)でファイバーの状態を確認しながら、高電圧や紡糸距離、湿度、温度、溶液の濃度・粘度、溶媒の種類、加熱温度などさまざまなパラメータを変えて最適条件の割り出しをおこないます。
そうやって長年にわたり蓄積したデータや培った経験、知識などを基に、サンプルの作製のみならず、電界紡糸のコンサルティングもおこなっています。
材料や条件をご連絡いただければ、必要なサンプルを必要な枚数だけ紡糸してお届けいたします。 また、紡糸の様子や装置を実際に見たい、秘密性の高い研究をやっておられるという方は、当社に来社いただいて一緒に紡糸をおこなうこともできます。
紡糸材料(溶液など)は持ち込んでいただいても結構ですし、ご指定いただければ当社で事前に用意することもできます。
このサービスにより、お客様がナノファイバーのサンプル作製に費やす時間や費用を大幅に節約することが可能になります。
少量のサンプルから長尺のものまで、さまざまなアプリケーション、幅広いニーズにお応えしますので、どうぞお気軽にお問い合わせください。
Tel: (0942) 41-2200 または お問い合わせフォーム へどうぞ。
サンプル紡糸実績
下記の溶液が、これまでに紡糸をおこないナノファイバーサンプルを作成した代表的な材料です。
これ以外の溶液での紡糸については、当社営業スタッフへお気軽にお問い合わせください。
| 略 称 | 化学名 | 繊維径 | 生分解性ポリマー |
|---|---|---|---|
| PVDF | ポリフッ化ビニリデン | >300nm | |
| PTFE/PEO | ポリテトラフルオロエチレン/ | >300nm | |
| ポリエチレンオキシド | |||
| PEO | ポリエチレンオキシド | >400nm | |
| PEG | ポリエチレングリコール | >700nm | |
| PVA* | ポリビニルアルコール | >300nm | 〇 |
| PLA | ポリ乳酸 | >400nm | 〇 |
| PLLA* | ポリ-L-乳酸 | >400nm | 〇 |
| PLGA* | ポリ乳酸・グリコール酸 | >1.0μm | 〇 |
| PCL | ポリカプロラクトン | >500nm | 〇 |
| PGA | ポリグリコール酸 | >500nm | 〇 |
| CA* | 酢酸セルロース | >400nm | 〇 |
| Nylon6,6 | ナイロン6,6 | >300nm | |
| Nylon6 | ナイロン6 | >100nm | |
| PET | ポリエチレンテレフタレート | >400nm | |
| PS | ポリスチレン | >400nm | |
| PU | ポリウレタン | >400nm | |
| PMMA | ポリメタクリル酸メチル | >900nm | |
| PP | ポリプロピレン | >500nm | |
| PSU | ポリスルホン | >400nm | |
| PAN | ポリアクリロニトリル | >300nm | |
| PES | ポリエーテルスルホン | >700nm | |
| PI | ポリイミド | >400nm | |
| – | キトサン | >200nm | |
| – | コラーゲン | >650nm | |
| – | ゼラチン | >400nm | |
| – | ヒアルロン酸 | >440nm |
*共重合体
※メーカーにより品質が異なり繊維化が困難な場合や、大量生産には不適当な材料が含まれる場合もありますので予めご了承ください。