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技術情報

NANONを使って、チューブ状ナノファイバーを作成しました

さまざまな分野での応用が期待されているナノファイバー技術。
今回は、当社のエレクトロスピニング装置 NANON を使って作成できる「チューブ状ナノファイバー」をご紹介します。

チューブ状ナノファイバーとは?

弊社では直径2mm~10mm のマンドレル棒を回転させながら、その上に溶液ジェットを噴射してチューブ(ストロー)状のナノファイバーを形成します。人工血管などの医療用途、さらにはエネルギーデバイスなど、多様な分野での応用が期待されています。特に、生体適合性のあるポリマーを用いることで、組織工学やドラッグデリバリーシステムなどの先端医療分野での活用が進んでいます。

NANONを用いたチューブ状ナノファイバーの作製

今回は、下記を使用してチューブ状ナノファイバーの作製を行いました。

  • 装置: NANON(エレクトロスピニング装置)
  • コレクタ: マンドレルコレクタ(回転式円筒型コレクタ)
  • 材料: ポリウレタン(PU)溶液

当社のチューブ状ナノファイバーの特長

  1. 均一な構造
    • 高速回転するマンドレルコレクタにより、均一で滑らかなナノファイバーの形成が可能。
  2. 高い適用性
    • フィルター、バイオメディカル、エネルギーデバイスなど、多様な用途に適応可能。
  3. 自由な設計
    • コレクタのサイズや回転速度を調整することで、直径や厚みを制御できる。

今後の展望

チューブ状ナノファイバーの作製技術をさらに発展させることで、より高度な機能を持つ材料の開発が可能となります。特に、医療分野における人工血管やドラッグデリバリーシステムへの応用が期待されます。

当社は、エレクトロスピニング装置の技術開発をさらに進め、多様なナノファイバーの作製に対応できる装置の提供を目指しています。また、研究者や企業が新たな応用分野を開拓できるよう、装置のカスタマイズや最適な運用方法の提案にも力を入れています。どうぞお気軽にお問い合わせください。